最近、大津市で子どもたちが古代の歴史や文化について学べる素敵な体験学習が行われました
この活動は、子どもたちに自分たちの故郷である滋賀の文化財に興味を持ってもらうことを目的としていて、参加者は多くの楽しさと学びを得ることができました
イベントは「滋賀県埋蔵文化財センター」で行われ、参加したのは未就学児から小学生までの5組の親子
子どもたちは、まず雪野山古墳から出土した「内行花文鏡(ないこうかもんきょう)」という青銅鏡をモチーフにした鋳型を使って、自分たちの手で鏡を作ります
彼らは、事前に用意されたスズなどの合金を鋳型に流し込む作業を行います
鋳型の中で合金が冷える様子を間近で観察し、出来上がった鏡を丁寧に磨き上げることで、直径約5センチの素敵な鏡が完成しました
出来上がった鏡を手にした子どもたちの嬉しそうな表情が印象的でした
自分の顔を映すことができ、新たな発見をしたようです
参加した小学2年生の女の子は「磨くことを頑張りました
友達と遊ぶ時に鏡を見せたい」と話してくれました
小学生たちが楽しみながら歴史を学び、自分の手で何かを作る経験ができたことは、滋賀の未来を担う子どもたちにとって非常に貴重なことです
大津市でこうした体験ができることは地域の魅力の一つであり、これからもこのような取り組みが続いていくことを期待します
内行花文鏡とは、古代の日本で使われていた青銅鏡の一つで、特に奈良時代に多く作られました。内行花文鏡の特徴は、その表面に美しい花模様が施されていることです。この模様は、古代の日本人にとって特別な意味をもっていたと考えられており、神秘的な存在として崇められていました。今でも、これらの鏡は重要な文化財として研究されています。鏡を作る体験を通じて、子どもたちは古代の技術や美意識を感じ取ることができ、滋賀の歴史への理解が深まります。
- 埋蔵文化財とは、土の中に埋まっている古代の遺物や遺構のことを指します。これには、古墳や住居跡、工芸品などが含まれ、現代の考古学者たちが研究して文化や歴史を知るための重要な資料です。
- 雪野山古墳とは、滋賀県にある古墳の一つで、古代の墓として使われていた場所です。多くの文化財が見つかり、地域の歴史を知るための貴重な情報源になっています。
- 青銅鏡とは、青銅で作られた鏡のことを指し、古代の日本で人気のある装飾品でした。これらの鏡は、貴族の間で愛用されており、その美しさや技術の高さが評価されていました。
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