滋賀県長浜市で、環境にも優しい新しいカキの育て方が始まります
長浜バイオ大学発のスタートアップ企業「ノベルジェン」が、微細藻類を餌としてカキを短期間で肥育するための新しいシステムを発表しました
このシステムは、2025年度に商品化される予定です
新しい肥育システムの概要
新設された実証設備は、長浜地方卸売市場に位置し、約80平方メートルの面積を持ちます
水槽が2つ設置され、微細藻類を大量に育てることができる環境が整えられています
これにより、カキをより早く育てることができるのです
実験とその成果
現在、藻類を餌として使った際の肥育の早さを調べる実験も進行中です
日本で生産された冷凍生食用カキは、特に欧米で人気が高く、ノベルジェンの取り組みは農林水産省からも支持されています
この農林水産省のプロジェクトには、約12億円の助成金が5年間にわたって提供される見込みです
試食会と展示会の開催
2月27日には関係者約40名を招待した公開イベントが行われ、同社の社長である小倉淳教授が施設の説明を行いました
また、その後、微細藻類を使ったカキの試食会も行われました
国際的な展望
さらに、ノベルジェンは大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンでもカキ肥育に関するブースを展示する予定です
小倉社長は、この取り組みが地球温暖化対策にも役立つとし、食料と環境問題の解決に向けて積極的に貢献していきたいと語っています
微細藻類とは、海や川に生息する非常に小さな藻のことです。これらは、植物と同じように光合成を行い、二酸化炭素を吸収する能力があります。最近では、養殖業でも利用されており、特にカキの肥育に注目されています。カキはその栄養価が高く、健康にも良い食材です。微細藻類を餌にすることで、通常よりも早くカキを育てることができ、またその過程で海をきれいにする効果も期待されています。
- 微細藻類とは、超微細なサイズの藻の総称であり、海や湖、河川などに存在します。
- カキとは、海に生息する貝類で、働きかけのある栄養豊富な食材で、冬に美味しくなると言われています。
- 養殖とは、自然の環境ではなく、人工的に生物を育てる方法で、海洋生物や淡水生物が対象になります。
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