滋賀の伊吹山に緑を取り戻す子どもたちの挑戦

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滋賀県米原市にある美しい伊吹山が、今、子どもたちの手によって緑豊かな姿を取り戻すプロジェクトが進行しています

シカによる食害が深刻な問題となっており、ふもとの集落では土砂が流出するなどの危険な状況が続いています

しかし、伊吹小学校の生徒たちが、この問題を解決するために立ち上がりました

昨年(令和6年)、伊吹山では何度も土砂が流れ出るという被害が発生

その原因の一つが、シカが高山植物を食べてしまったためだとされています

これにより山の土がむき出しになり、植物が育たなくなってしまったのです

このような状況を受けて、伊吹小学校ではイブキジャコウソウの苗を育てることにしました

イブキジャコウソウは伊吹山に昔から自生している植物で、その強い香りからシカに好まれず、食べられにくい特徴があります

今月(5月)、全校で約60人の児童が地元ボランティアからこの情報を学びました

子どもたちはグループに分かれ、土が入ったポットに一つ一つ苗を植えていきました

一緒に作業をしていた小学5年生の男の子は、「大きく育って伊吹山の復活のためになってほしい」と夢を語ってくれました

最後には代表の6年生の女の子が、ボランティアに感謝の言葉を送りました

「大切に育てて、伊吹山の植生が順調に復元されるよう私たちも協力したい」と力強く話していました

育てた苗は、今年の9月ごろに伊吹山の8合目付近に植えられる予定です

このプロジェクトは、子どもたちが主体となり、地域の未来を見据えた行動を起こす素晴らしい例です

滋賀の自然を大切にする心を、次の世代へと引き継いでいけるといいですね

ピックアップ解説

イブキジャコウソウは、滋賀県の伊吹山に生息する高山植物で、独特の香りを持っています。この香りがシカにとって好ましくないため、シカによる食害から守られています。いわば自然が育んだ知恵とも言えるでしょう。この植物は、乾燥した環境でも元気に育つため、地域の植生回復にとても重要です。伊吹山に自生している他の植物とも共生しく、地域の生態系を支える役割を果たしています。

キーワード解説

  • シカとは、日本で非常に一般的な野生の動物で、特に奈良公園などで知られる鹿です。滋賀県内でも生息しており、主に草食性で、植物を食べるため、農作物への影響が問題視されています。
  • 植生とは、ある地域に生えている植物の集まりを指します。滋賀では、伊吹山などの山岳地帯に特有の植生があり、様々な植物が育っています。これらの植生は生態系のバランスを保つために重要な役割を果たします。
  • ボランティアとは、自分の時間や労力を押し付けず、無償で他の人や社会のために働くことです。滋賀の地域では、多くの人がボランティア活動に参加し、地域の環境や社会を支えています。

5月17日(土)

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