滋賀県米原市に位置する伊吹山では、シカによる食害が進行し、山の植生が大きく影響を受けています
このたび、地域のボランティアたちが集まり、シカが好まない植物を使った土のうづくりの活動を行いました
実は、昨年の令和6年には、伊吹山のふもとの集落で土砂が流れてくるという被害があったんです
その原因の一つが、シカが高山植物を食べてしまうことで、山肌がむき出しになってしまうことなんですね
これを解決しようと、市はボランティアの力を借りてこの活動を進めています
12日には、市内外から20人のボランティアが集まり、特に食害が進んでいる7合目と8合目に土のうを設置する作業を行いました
作業は2人1組になり、やしの繊維でできた土のう袋に土砂を詰めていくというものでした
その後、レモンエゴマやススキの苗を植えました
この土のうは約4時間で500個が完成したそうで、植物が成長する9月頃には、ドローンを使用してそれらを設置する予定です
また、6合目では、大型ドローンを使って植物の種や肥料を空からまく実験も行われることになっています
これがうまくいけば、山頂付近でもさらに取り組みを進めていくことができると期待されています
米原市まち保全課の小寺真司課長は、「多くの方に関わってもらい、とてもうれしい
早く伊吹山に緑を取り戻すため努力していきます」とコメントしています
このような地域の力が集まって、山が再生していく様子は、滋賀の自然を大切にする私たちにとっても励みになりますね
【伊吹山のシカ問題】伊吹山は滋賀県にある美しい山で、登山や自然観察が楽しめます。しかし、シカが増えすぎたため、彼らが食べる高山植物が減少し、景観が損なわれてしまいました。シカは自然の一部ですが、数が多くなると生態系に悪影響を与えてしまいます。地域の人々が集まって協力し、対策を講じることが大切ですね。
- シカとは、日本の森や山に生息する野生動物で、主に草食性です。彼らは自然の中で重要な役割を果たしていますが、数が増えすぎると植物を食べすぎてしまい、環境に悪影響を与えることがあります。
- ボランティアとは、自分の意思で無償で活動する人たちのことを指します。地域のためや社会貢献のために、人の役に立ちたいという気持ちから様々な活動に参加しています。滋賀でも多くのボランティアが地域の問題解決に取り組んでいます。
- 植生とは、ある地域に生えている植物の種類や状態を表す言葉です。山や森の健康を保つためには、その地域特有の植生が重要です。特に滋賀のような自然豊かな地域では、多様な植生が見られ、観光資源ともなっています。
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