皆さん、滋賀の偉大な歴史を誇る「琵琶湖疏水」(びわこそすい)が新たに国宝に指定されたことをご存じですか?そのトンネルの一つ、「第一隧道」が大津市にあることで、私たちにとって大変誇らしいニュースです
琵琶湖疏水は、明治18年に着工し、なんと5年後の明治23年には完成した、歴史ある水路です
この水路は、京都市への水の供給を目的としており、滋賀から京都を結ぶ重要な役割を果たしてきました
国宝に指定されたのは、あわせて5つの建物ですが、そのうちの一つが私たちの大津市にある「第一隧道」です
全長2436メートルを誇るこのトンネルは、竪坑工法(たてこうこうほう)という工法を使った国内初の事例です
これは、山の上から垂直に掘り進め、横方向にも掘っていく技術で、非常に珍しいものです
さらに、驚くべきことに、トンネルのびわ湖側入り口には、当時の重鎮、伊藤博文が筆をとった石の額が飾られています
文化財の価値は、一般的な建物とは一線を画し、明治日本における都市基盤施設の金字塔とも称されています
また、「大津閘門」や「おおつ運河」も、重要文化財として認定されることになりました
美しい桜並木が広がるこの運河も、多くの人々に親しまれています
このたびの国宝指定は、滋賀県内の建物としては64年ぶりで、今回の指定を含めると、合計23件になります
滋賀県の三日月知事も、「琵琶湖疏水が国宝に指定されることは非常に喜ばしい
多くの人々が滋賀を訪れることを期待しています」とコメントされています
私たち滋賀県民としても、誇らしい気持ちでこのニュースを受け止めたいですね
「琵琶湖疏水」は、明治時代に建設された京都への水路です。琵琶湖から京都まで水を送るために作られ、歴史的に重要な役割を果たしました。この疏水の工事は、当時の技術を駆使し、優れた建設技術の証明とも言えます。特に「竪坑工法」は、現代にも引き継がれる重要な技術です。私たち知恵が結集された結果、この美しい都市基盤が形作られました。滋賀の自然を大切にしながら、未来へと繋がる大切な遺産なんです。
- 国宝とは、日本の文化財の中でも特に重要なものに指定されたものです。国がその価値を認め、保護するために指定する制度です。
- 重要文化財とは、国宝と同様に文化財の一つで、その価値が特に高いと認められたものです。国が保護することを目的としています。
- 琵琶湖とは、滋賀県にある日本最大の湖で、観光や生態系に重要な役割を持っています。周囲には美しい自然が広がっています。
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