滋賀県日野町の歴史に新たな光が当てられる朗読劇が行われました
この劇は、終戦から80年を迎えるにあたり、当時の悲劇を忘れないためのものです
地元の中学生たちが、重たい歴史をしっかりと受け止め、未来へと伝える活動をしています
朗読劇は、日野町にある日野中学校の生徒4人と地元の朗読劇サークルが協力して行いました
劇では、鹿児島県出身の陸軍中尉が終戦の翌日に、自らの家族を残し自決したという実際の出来事を基にしています
この中尉は、妻と3人の子どもと共に生きることができなかったという、悲しい歴史が描かれています
劇中では、自決の銃声が響く瞬間や遺書の内容、少女たちや村人たちの思い出が朗読され、多くの観客がその歴史に深く耳を傾けていました
観客の中には、この悲劇を実際に体験した88歳の女性もいて、彼女は「防空壕に入ったことなど、昔のことを思い出しました」と感想を語りました
参加した日野中学校の3年生、浜頭うららさんは「多くの人が日野町で起きた悲劇を知らないと思います
これからも色んなところで伝えていきたい」と意気込みを見せています
若い世代が責任を持って歴史を伝えていく姿勢に、観客も感動していたことでしょう
朗読劇は、声に出して聞くことから生まれる感動があります。この劇のように、歴史や物語を声に出して伝えることは、伝承の大切な手段です。滋賀にも多くの歴史ある物語があり、それを次の世代にどう伝えるかが重要です。中学生たちが自らの口で観客に思いを伝えることで、より深い理解が生まれ、感情を共鳴させることができます。そして、その経験が未来の滋賀を築く力になるのです。
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