滋賀県甲賀市の信楽町は、信楽焼で有名な地域ですが、今、大きなたぬきの置物が特別な衣装を着ています
このたぬきは、甲賀市のシンボルとして親しまれており、近江商人の衣装に衣がえしました
高さはなんと5メートル以上、胴回りは6メートルを超えるほどの大きさです
地元の観光協会が企画し、年に6回も衣装を変えるこのたぬきですが、今回の衣装は特に「近江の麻」と「近江ちぢみ」を使った、カッパの形をしています
衣装のデザインには、滋賀の美しい風土を表現した色使いが施されています
信楽焼の特徴的な色合いや透明感ある青緑色など、滋賀ならではの魅力が詰まっているのが見所です
衣装を制作した湖東繊維工業協同組合の大橋富美夫理事は、「滋賀県の伝統産業を受け継ぐ地域とコラボできて非常に嬉しい」と語っていました
信楽町観光協会の福山淳さんも、訪れる人々にこの季節にぴったりな涼しげな衣装を着たたぬきを見てもらいたいと話しています
この近江商人の衣装をまとった大たぬきは、6月1日まで楽しむことができるので、ぜひ信楽に訪れて、その姿を見てください
ピックアップ解説
「近江商人」とは、江戸時代に滋賀から全国へと商売を広めた人たちを指します。彼らは、商売だけでなく、文化や技術も広め、地域社会に大きな影響を与えました。特徴的な衣装は、商売の際に着用され、地元の素材で作られていました。近江商人の精神は、今でも滋賀の人々に大切にされています。
キーワード解説
- 近江の麻とは、滋賀県で生産される伝統的な麻織物です。白い糸や色とりどりの糸を使って織られ、軽くて涼しいのが特徴です。
- 近江ちぢみとは、滋賀県特産のちぢみ織物で、独特のシワ感が涼しげで、夏の衣服によく用いられます。肌触りが良く、通気性に優れています。
- 信楽焼とは、滋賀県信楽町で作られる陶器のことです。独特の風合いや釉薬(うわぐすり)が美しく、特に狸の置物が有名です。
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