今、大津市の美術館で素晴らしい企画展が開かれています
ここでは、日本画家の三橋節子さんの作品が展示されていて、私たち滋賀の文化に触れる貴重な機会です
三橋節子さんは、大津市に住んでいた日本画家です
彼女は、がんで右手を失った後も、左手で精力的に絵を描き続けました
残念ながら、35歳という若さでこの世を去りましたが、彼女の作品には深いテーマが込められています
特に、「親子の別れ」や「死」をテーマにした作品が多く、私たちに大切なことを教えてくれます
現在、長等創作展示館・三橋節子美術館で行われている企画展では、通常は京都府が所蔵している6点を含む64点の作品が展示されています
この中で特に注目すべき作品が、「湖の伝説」です
この絵は、友達から聞いた「びわ湖にはたくさんの伝説がある」という話をもとに描かれました
作品には、朱色の着物を着た女性が描かれており、病のために子どもを残して去る三橋さんの感情が重なります
部屋に生きる私たちも、いつかは別れが来ることを考えさせられます
また、彼女の絶筆となった「余呉の天女」は、天女となった女性が空に帰る姿と、その姿を見送る女の子との心温まる様子を描いています
こちらも自分の娘との別れを反映していると言われています
訪れた観客からは、「三橋節子さんの絵は温かい優しさが感じられて、とても素敵です
もっと見ることができて嬉しいです」との声が上がっています
井口館長は、「短い人生の中で描き上げられた力強い作品を通じて、家族への愛を感じてほしい」と願っているそうです
この企画展は、7月27日まで行われる予定ですので、ぜひ訪れてみてください
三橋節子さんは、がんで右手を失い、左手で描き続けた凄い画家です。彼女が影響を受けたのは、滋賀の美しい自然や歴史です。特に、びわ湖地域に伝わる伝説をテーマにした作品も多いです。私たちの住む滋賀の文化が、彼女の作品を通じて語りかけてくるのです。
- がんとは、体のあらゆる部分にできる悪性の腫瘍のことです。通常の細胞が異常をきたし、増殖し続けるため、治療が必要です。
- 日本画とは、伝統的な日本の絵画のスタイルで、墨絵や岩絵具を用いて描かれます。日本の風景や文化を表現することが多いです。
- 滋賀県とは、日本の近畿地方に位置する県で、びわ湖をはじめとする美しい自然や豊かな文化があります。
前の記事: « 守山市で1万株のあじさいが見頃を迎える
次の記事: 滋賀県高島市で新鮮なアドベリー収穫開始! »
新着記事