滋賀県甲賀市では、毎年恒例の祇園祭が盛大に行われます
このお祭りの中で特に注目を集めるのが「花奪い神事」です
参拝者たちが赤い造花を取り合う様子は、まるで競演のようです
この「花奪い神事」は、県の無形民俗文化財として認定されている「大原祇園」の一部で、甲賀市にある大鳥神社で600年以上の歴史を誇ります
祭り当日である24日には、「花笠」と呼ばれる高さ約2メートルの竹製の土台に数十本の赤い造花が飾られます
参拝者たちは、神聖な競技として、この造花を取り合います
赤い造花を持って帰ることは、家庭の無病息災や疫病退散のご利益があるとされています
そのため、参拝者たちは真剣に花を奪い合い、多くの人々が笑顔で境内を賑わせました
そして、花笠を構える人々が楼門前から進み、地元の若者たちが青竹の棒を用いて「花笠」を叩くと、参拝者たちが赤い造花を競い求めます
地元に住む60代の男性は、「孫と一緒に来たけど、たくさん花を取ってきてくれてびっくりした
これを神棚に飾って、家族の健康を願いたい」と嬉しそうにコメントしていました
このように、滋賀の伝統文化が育む温かい絆を感じることができるイベントです
ぜひ、多くの方にこの祭りを体験していただきたいと思います
「祇園祭」とは、古代中国の祭りに由来し、悪霊を追い払うために行われる祭りです。滋賀でも多くの地域で行われており、それぞれの地域独自の伝統や特色を持っています。甲賀市の大鳥神社の祇園祭は、600年の歴史を持ち、多くの人々に愛されています。この祭りでは、参拝者が神笠を持って進み、赤い造花を競い合う「花奪い神事」が特に人気です。このことから、地元の人々にとっても、特別な意味を持っているのです。
- 無病息災とは、病気にならず、健康であることを願うことです。
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