滋賀県は、土地に関する重要な指標である「地価公示」の結果が発表されました
今年の平均地価は昨年と比べて1.0%のプラスになり、これで2年連続の上昇となりました!
「地価公示」とは、国土交通省が毎年1月1日の時点で調査し、土地取引の目安となる1平方メートルあたりの土地の価格を示すものです
滋賀県内では340地点が対象となっており、その結果、以下のようなデータが得られました
滋賀県内の地価上昇状況
用地の種類 | 上昇率 | 上昇年月 |
---|---|---|
住宅地 | プラス0.4%(17年ぶりの上昇) | 今年 |
工業地 | プラス5.1%(11年連続の上昇) | 今年 |
商業地 | プラス1.7%(3年連続の上昇) | 今年 |
今回の調査で特に地価が高かったのは、住宅地で草津市のJR南草津駅近くのマンション用地、「南草津1丁目」で、1平方メートルあたり33万7000円と、昨年より3.7%上昇しました
商業地では、草津市のJR草津駅近くの「大路1丁目」で、1平方メートルあたり45万6000円、昨年より4.6%上昇しています
また、商業地で上昇幅が最も大きかったのは「守山市勝部1丁目」で、昨年より7.5%上昇しました
調査を担当した不動産鑑定士の高橋靖展さんによると、JR守山駅近くには飲食店やホテルが多く、大手電子部品メーカーの研究開発拠点の建設が進んでおり、今後の発展が期待されているとのことです
ただ、滋賀県の地価には二極化の傾向も見られ、南部のJRの駅周辺では住宅地や商業地の上昇が目立つ一方で、北部などの人口減少地域では地価が下落しています
高橋さんは「特にJR東海道本線の駅周辺で住宅地の需要が増加している
商業地や工業地も短期的には上昇を続けると思うが、物価や金利の上昇に伴い、不透明感が出てきているので、要因を注意深く見る必要がある」と語っています
ピックアップ解説
滋賀県のJR南草津駅周辺は、今回の地価上昇に大きく寄与しています。この地域は商業施設が充実しており、交通の便が良いことから、居住地としても人気があります。また、工業地も次々と発展していて、滋賀県全体の経済活性化に繋がっています。特に、企業の研究開発拠点が進出していることも、新たな雇用や地域の活性化に貢献しています。
キーワード解説
- 地価とは、土地の価格のことで、地域や用途(住宅、商業、工業など)によって異なります。
- 地価公示とは、国が発表するデータで、全国の土地の価格を知るための重要な指標です。
- 二極化とは、特定の地域で地価が上昇し、他の地域で地価が下落する現象を指します。
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