滋賀県彦根市に新たな将棋文化が息づいています
NPO法人「フリースクールてだのふあ」で発足した将棋倶楽部では、毎週日曜日に開催されており、子どもから大人までの愛好者が楽しむことができます
その専属講師を務めるのは、滋賀県立大学生の木村亮汰さん(19)です
「彦根で将棋をやる貴重な場が必要だと思いました」と彼は語っています
木村亮汰さんは、高島市出身で、父親の影響を受けて小学3年生の時に将棋を始めました
初めは遊びだったものの、彼の才能は早くから開花し、中学3年生の時にはプロ棋士養成機関の奨励会に入会しました
そして高校1年生で全国高校新人戦に出場し、見事に5位入賞を果たしました
そんな彼の妹は、なんと女流棋士の木村朱里さんです!
てだのふあの倶楽部は、特に家で一人でAIと対戦している子どもたちに「リアル将棋」の楽しさを知ってもらうことが目的です
講師を務める木村さんは、「対局後に互いの打ち方を振り返る感想戦を行うことで、実力が向上し、自信がつく」と話します
リアル対局の醍醐味として、対局相手の息づかいや、共に過ごす時間が生み出す絆が挙げられます
「明るくなったり、学校に行ってみようという気になった子がいたら本望です」と彼は笑顔で語りました
現在、木村亮汰さんは滋賀県立大学の人間文化学部で地域社会の課題について学んでおり、将来的には「将棋を通じてコミュニティー作りに貢献したい」と意気込みを見せています
彼は子どもたちにも、「好きなことを続けることで将来の自分の武器になる」と励ましています
滋賀からプロ棋士が誕生する日を夢見て、「この倶楽部から出てくれたら嬉しいですね」と期待を寄せています
将棋は、日本を代表するボードゲームです。対局には、戦略や判断力が求められ、将棋を通じて思考力も鍛えられます。また、将棋には「持ち時間制」があり、プレイヤーが制限時間内にすべての手を指さなければならない仕組みになっているため、緊張感も高まります。定期的に将棋を行うことで、集中力や忍耐力が身につくのも大きな魅力です。将棋は、競技としてだけでなく、親子のコミュニケーションツールとしても活用されており、地域に愛される文化となっています。
- 将棋とは、日本の伝統的なボードゲームで、二人のプレイヤーが対戦します。お互いの駒を使い、相手の王を取ることを目的としています。
- NPO法人とは、営利を目的としない法人のことで、地域社会や特定の目的に対して活動する団体です。ボランティア精神が重んじられています。
- アマチュアとは、特定の技術やスポーツを専門に職業として展開せず、それを趣味や余暇の活動として楽しむ人を指します。
前の記事: « 大津の日吉大社で伝説の献茶祭が開催!
次の記事: 滋賀のコメの安定供給に向けた動きと小売業者の対応 »
新着記事