今年のびわ湖では、アユが記録的に獲れないという深刻な問題が発生しています
そんな中、県漁連や県内の水産団体が、滋賀県庁を訪れ、アユの資源を早急に回復させるための対策を求めました
県漁連や水産加工業協同組合など、計4つの団体が3日に知事に対して要望書を提出しました
今年の漁獲量はたったの17トン余り
これは、過去数年の不漁時と比べても半分ほどだというのですから、驚きです
昨年12月から先月末までの調査によると、アユがまったく捕れない状況が続いています
この不漁の原因には、猛暑による水温の上昇が関係していると考えられています
水温が高いとアユの卵の数が減るため、産卵量が影響を受けてしまうのです
そのため、要望書には以下のような対策が盛り込まれました
- 産卵を控えたアユの放流を大幅に増やすこと
- ふ化したアユが生き残るための効果的な対策を行うこと
県漁連の佐野高典会長は、この状況が続くと加工業者も困ってしまうと話し、「早急に対策を考えてほしい」と強く訴えました
これに対し、三日月知事は「できることは最大限やりたい」と応じ、今後、議会に予算を提案する意向を示しています
これからの滋賀のためにも、一日でも早くアユが元気を取り戻してほしいものです
ピックアップ解説
滋賀県の特産物、アユについて知っておきたいポイントを紹介します。アユは、川から海に出て成長し、また川に戻って産卵する魚です。この独特な生態が、滋賀のびわ湖でのアユ漁にも影響を与えています。特に、びわ湖ではコイやフナと並ぶ重要な漁獲物として知られており、多くの地域の漁業者にとっても大切です。アユの旬は夏ですが、近年は温暖化の影響でその生育環境が変わってきています。滋賀の豊かな自然を守りながら、アユが戻ってくることを願っています。
キーワード解説
- アユとは、日本の川や湖に生息する淡水魚で、特に食用として人気があります。
- 水産業とは、魚や海藻などを採取・養殖して販売する産業のことです。
- 淡水魚とは、淡水に生息する魚の総称で、湖や川で捕獲されます。
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