滋賀県の東近江市にある乎加神社では、江戸時代から伝わる「三十六歌仙」を描いた新しい額が奉納されました
この額は、長い間風雨にさらされ、絵や文字が見えなくなっていましたが、地元の画家・鈴木靖将さんの手によって再生されました
「三十六歌仙」とは、平安時代の歌人たちを指し、彼らの歌や姿を描いた作品は多くの人に親しまれています
今回の作品は約340年前、江戸時代の初期に地域の人々によって寄進されたもので、長い歴史があります
かつての額は今ではほとんど見えなくなってしまったため、神社の関係者が新たに鈴木さんに依頼しました
鈴木さんは、半年かけて6枚の杉の板にそれぞれ6人ずつ、合計36人の歌人たちを描きあげました
額のサイズは、高さ70センチ、幅1メートル65センチで、歌人たちの姿とともに彼らの和歌とその現代語訳も記されています
特に、鈴木さんは初めてこれらの歌を触れる方々にも楽しんでもらいたいと考え、装束を鮮やかな色で描き、歌人の表情もユーモラスに仕上げています
鈴木さんは「300年後の人々にも伝わるように」と、和歌を読み返しながら歌人の人柄を想像しつつ描く作業を楽しんでいたそうです
和尚の岳東弘宮司も「カラフルな額で、神社全体が明るくなり、嬉しいです」と話しています
この新たな額は社務所に飾られていますが、普段は非公開です
しかし、特別なお披露目として、6月29日と30日に一般公開される予定です
皆さんもぜひ足を運んで、この特別な作品を見てみてください!
三十六歌仙は、多くの人に愛されている平安時代の歌人たちを指します。彼らは日本の古典文学において非常に重要な存在であり、歌の内容は愛、友情、自然などさまざまなテーマを扱っています。この歌人たちによる作品は、後の時代の詩や文学に大きな影響を与えました。滋賀県内でも、その文化的な価値を大切にしていきたいですね!
- 三十六歌仙とは、平安時代の著名な歌人たちのことで、彼らの詩歌は日本文学の礎となりました。多くの文学作品で引用されるほど、その影響力が大きいです。
- 社務所とは、神社の運営や管理を行う施設のことです。神社の祭りや行事の準備、御朱印の授与など、さまざまな役割があります。
- 和歌とは、日本の伝統的な詩の形式で、五・七・五・七・七の31音からなります。感情や風景を表現する大切な文化遺産です。
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