アメリカのトランプ大統領が、日本からの輸入品に対して来月の1日から25%の関税を掛けることを発表しました
この決定は滋賀県の特産品である「近江牛」にも大きな影響を与える可能性があります
近江牛を輸出している企業は、関税の引き上げにより売り上げが減少するのではないかと不安を抱いています
滋賀県の竜王町にある近江牛の卸売を行う会社では、海外での和牛の人気が高まっている中、4年前からアメリカへの輸出を始めました
特に西海岸のレストランに向けて、ステーキ用の近江牛を販売しています
この会社は、昨年の7月から先月の6月までの1年間で約3.1トンの近江牛をアメリカに輸出し、全体の輸出額の約3割を占める数千万円の売り上げを記録しています
トランプ大統領の発言により、日本からの輸入品にかかる関税が現在の36.4%からさらに引き上げられる可能性があり、この場合、現地での販売価格が高騰し、売り上げにも影響が出ると企業は懸念を強めています
そこで、会社はアメリカへの依存を減らすため、海外市場の拡大に取り組んでおり、今年の2月からは新たにアラブ首長国連邦のドバイへの輸出を開始しました
オカキブラザーズフーズの岡山和弘社長は、アメリカの取引先との信頼関係を築くのに4年半費やしてきたが、トランプ大統領の発言によっては注文をキャンセルされる可能性があるため、不安を感じていると話しています
「他の輸出国を探す必要がある」とも述べており、企業の今後の動きに注目が集まります
近江牛は、滋賀県特産の和牛で、その肉質は非常に柔らかく、脂肪の質も良好です。近江牛は、厳しい飼育基準を持ち、特に肉の質にこだわっています。美味しさを求める多くの人々から愛され、世界中でも人気です。最近では、近江牛を提供するレストランも増加しており、地域の経済にも大きく寄与しています。また、近江牛の生産者は、その品質を保つために日々努力しており、多くの人たちがこのお肉の魅力を知ってもらいたいと願っています。
- 関税とは、ある国から輸入される品物に対してその国が課す税金のことです。これによって、外国製品の価格が高くなり、国内の商品が売れやすくなる効果があります。
- 和牛とは、日本特有の牛の肉のことで、特に肉質が良いとされています。筋肉の細かさや脂肪のバランスが特徴で、特に近江牛や神戸牛が有名です。
- 販路とは、商品を販売するための流通経路や市場のことを指します。企業はさまざまな販路を活用して商品の販売を行います。
前の記事: « 草津市で人工衛星による水道管漏水早期発見の取り組み
次の記事: 湖南市で初開催!通信制高校説明会で進学の選択肢を広げる »
新着記事