滋賀県草津市では、最近、文章生成AI(人工知能)の利用が進んでいます
昨年の2月から草津市役所が導入し、これまでにおよそ1700人の職員がこの便利なツールを使っています
このAIは、文書を作成したり、業務の効率を高めたりする手助けをしているのですが、その一方で、利用する職員によってその使い方に差が見られるという問題もあります
生成AIとは、人工知能技術を使って新たなテキストや画像、音声を生み出すシステムのことです
草津市で使われているのは「LoGo AIアシスタントbot版」
このシステムは、米国のオープンAIが開発した対話型AIである「チャットGPT」を基にしています
職員たちは、自分のビジネスチャットの中でこのAIに質問を投げかけて、必要な情報を得ることができます
特に、経営戦略課の石本幸平さん(36)は、生成AIの効果を実感しています
彼が以前担当していた税務課では、膨大な個人データから条件に合った人を見つけ出す作業をしていました
手作業では時間がかかっていたため、IAの力でその過程を自動化することで作業効率が大幅に向上しました
彼は「必要なコードをすぐに生成してくれるので非常に助かっています」と話しています
文章作成の用途では、交通安全運動のあいさつ文や通知文の作成、文章の要約や校正、さらには翻訳など多岐にわたります
また、アンケートのアイデアを出す時などにも使われています
ただし、個人情報を入力することは禁止されており、そのための厳密なガイドラインも設けられています
市ではこれまでセキュリティのトラブルが起こっていないため、この点でも安心しています
しかし、課題もあります
利用する職員により、使う頻度に偏りがあり、平均して一人あたり月に9件しか利用していない職員もあれば、活用する職員もいます
そのため、効果的に使うには一定のスキルが求められます
石本さんは、「効果的に使うためには、しっかりと条件を記載する必要があります」と語っています
今後、草津市ではこの生成AIの利用者を増やし、職員のスキル向上を図ることが大きな目標です
経営戦略課の担当者も、「このツールの効果をもっと検証して、利用者を広げていきたい」と意欲を見せています
生成AIとは、人工知能を利用して新しい文章や画像を生成する技術です。最近では、業務効率化のために多くの企業が取り入れていますが、まだまだ使いこなせていない人も多いです。草津市役所では、この技術を職員が業務に活用することで、時間短縮が実現できています。生成AIを使うと、例えばエクセルでの計算やデータ処理が自動化されて、手動で行うよりもずっと速くなります。しかし、効果的に使うには、質問の仕方を工夫しないといけないため、少しの練習が必要です。
- 生成AIとは、人間が作るのと同じように文章や画像を新たに作り出す技術です。これにより、業務が効率化され、多くの場面で活用されています。
- 文章作成とは、情報をまとめてわかりやすく書く作業のことです。生成AIを使うことで、スピーディに文章を作れるようになります。
- ビジネスチャットとは、仕事で使うお知らせや会話をするためのツールのことです。職場でのコミュニケーションを円滑にするために役立ちます。
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