高島市の小学生が憧れる中江藤樹の立志祭

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 滋賀県高島市に住む子どもたちが、江戸時代初期に生きた偉大な儒学者・中江藤樹になりたいという思いを新たにする「立志祭」が開催されました

このイベントは、藤樹の誕生日とされる今月7日を中心に行われ、多くの小学3年生たちが参加しました

将来の夢を描く機会として、子どもたちは自分自身の志を大切に思っています



 藤樹は9歳で学問を始め、立派な志を持っていたと伝えられています

この伝説にちなんで、<strong>立志祭
今では高島市全体で行われるようになり、地域の誇りでもあります



 青柳小や安曇川町にある本庄小、安曇小の3校では、7日にこの立志祭が行われました

青柳小と本庄小の児童は合同で町の重要な場所を巡り、国の史跡に登録されている藤樹書院跡で自分の夢を書いた「私の志」を納めました

ここでは、藤樹が大切にしていた「孝」(おとうさまやおかあさまに感謝する心)の大切さを職員から学びました



 さらに、近くの玉林寺にある藤樹とその家族の墓所では、特別に扉が開けられ、子どもたちは墓前で自然と手を合わせました

このような取り組みを通じて、高島市の子どもたちは古き良き伝統を感じつつ、自分の夢を育んでいました



 その後、安曇川公民館では「立志の式」が行われ、儒教の経書「大学」を皆で唱えたり、「藤樹カルタ」で楽しむ時間が過ごされました

立志祭では、子どもたちが夢を語り合う姿が印象的でした

たとえば、青柳小の9歳の児童は「藤樹先生のように優しい人になりたい」と話し、パティシエを目指す夢を抱いています

また、本庄小の9歳の子どもは「消防士になって人を助けたい」と、自分の志を明確に語っており、希望に満ちています

ピックアップ解説

中江藤樹とは、江戸時代初期の儒学者であり、教育者です。彼は学問を重んじ、特に「孝」の精神を大切にしました。滋賀県高島市で生まれ育った藤樹は、家族や社会に対して感謝の気持ちを持ち、善い行いをすることを教えました。現代の子どもたちもこの精神を受け継ぎ、立志祭を通して自分の将来を考えています。藤樹の言葉は今でも多くの人々に影響を与え、自らの進むべき道を見つける手助けとなっています。

キーワード解説

  • 「孝」とは、親や先祖に対する感謝の気持ちを持ち、敬うことを意味します。これは、儒教の重要な教えの一つであり、家族を大切にする心を育むことが大切です。
  • 儒教とは、中国の儒学が基盤となる思想で、家族や社会の調和を重んじています。教育や礼儀を重視し、人間関係の大切さを教えています。
  • 立志とは、自分の目標や夢を定めることを意味します。特に若い世代にとって、自分の将来に対する決意を持つことは非常に大切です。

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