滋賀県は美味しい食材がたくさんありますが、その中でも特に有名なのが近江牛です
この近江牛を育てるための大切な素材が、滋賀県高島市で栽培されている飼料用の稲です
最近、高島市ではその稲の収穫が始まりました!
地元の農家さんたちが育てたエサは、畜産業にとって非常に重要です
最近、飼料の価格が上昇している中で、地元産の安いエサを確保するために、JAが中心となり「ホールクロップサイレージ」という技術を使って飼料用の稲を生産しています
この「ホールクロップサイレージ」とは、稲を育った状態から短く刈り取り、その葉と一緒に発酵させるための乳酸菌を加え、円柱状にまとめる技術です
そして、特別な機械で密閉します
これにより、農家が育てた稲から高品質な飼料が作られるのです
今年は主食用のコメの価格が高騰していますが、高島市では地元の畜産農家に安定して飼料を届けるために、昨年とほぼ同じ約47ヘクタールの面積で栽培が実施されました
「JAレーク滋賀」の西村崚さんは、「今年は暑い日が多く、収穫が心配だったが、農家さんたちのおかげで良い稲が育てられた」と話しています
収穫は8月上旬まで続き、その後1か月から2か月ほど発酵させてからエサとして利用されます
ピックアップ解説
近江牛が育つためのエサになる稲は、特に「ホールクロップサイレージ」により栽培されています。この方法では、青い稲穂と葉を刈り取り、発酵させることで高品質な飼料が作られます。滋賀の気候や土壌にあった栽培方法なので、地域の農業とも密接に関係しています。
キーワード解説
- ホールクロップサイレージは、稲を育った状態で刈り取り、葉と一緒に発酵させる飼料の製造方法です。これにより、飼料として高い栄養価を持つものを作ることができます。
- 乳酸菌は、乳製品を発酵させる微生物の一種です。健康に良いとされる腸内環境を整える働きがあるため、ヨーグルトなどに多く含まれています。
- 近江牛とは、滋賀県で育てられる特産の牛肉です。柔らかくて脂がのった肉質が特徴で、全国的にも有名です。滋賀の食文化に欠かせない存在です。
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