大津市にある日吉大社では、伝統的な春の行事「山王祭」が盛大に行われており、12日の夜には神様の結婚を表す重要な儀式「午の神事」が行われました
この祭りは、平安時代から続く歴史あるイベントであり、五穀豊穣(ごこくほうじょう)、つまり農作物の実りを願い、地域の人々にとってとても大切な行事です
「午の神事」では、白装束を身にまとった約300人の男性たちが集まり、いまつを持つ人を先頭に、神様を乗せた重さ約1.5トンの2基のみこしを担いで急な坂道を駆け上がりました
鈴の音を合図に、彼らは「ヨイコラ、ヨイコラ」と元気な声をあげながら慎重に進んでいきます
最後の石段を下りると、訪れた人々から温かい拍手が送られていました
今年参加した30代の男性は「毎年参加していますが、無事にけが無く、みこしを下ろせて伝統的な祭りを終えられたのでよかったです」と嬉しそうに語っていました
また、神事を見に来た40代の女性は「みこしが右に行ったり左に行ったり不安定で、不安でしたが、皆さんけが無く終えられてよかったです」と安堵の表情を見せていました
この祭りは、以下のような神事が続きます
日付 | 神事の内容 |
---|---|
13日 | 神様から子どもが産まれる様子を表す神事 |
14日 | 祭りのクライマックス「船渡御」で、7基のみこしがびわ湖を船で渡ります |
ピックアップ解説
「山王祭」では、神様の結婚を祝う「午の神事」の他にも、子どもが生まれる様子を表す神事や、みこしがびわ湖を渡る「船渡御」などがあります。特に「船渡御」は、祭りのクライマックスで、多くの人がその様子を楽しみに訪れる大イベント。地元の皆さんの協力によって成り立つこのお祭りは、滋賀の文化や伝統を大切にする大事な機会です。
キーワード解説
- 五穀豊穣とは、米や麦、豆、粟(あわ)、ひえなど、主に五種の穀物が豊かに実ることを指します。農業にとって大切な願いです。
- みこしとは、神様を乗せるための神輿を指します。お祭りの際に担がれ、神様の存在を地元に伝える役割があります。
- 伝統行事とは、地域や国に古くから伝わる行事のことです。文化や歴史を後世に伝える大切なものです。
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