滋賀県東近江市にある五個荘地区の近江商人屋敷3館で、ただいま「近江の涼を感じる 麻と絣(かすり)、うちわ展」が開催中です
この展示会では、湖東地域の特産品である麻布や、昭和の時代を思い起こさせるうちわなど、約108点が展示されており、見ているだけでも涼しさを感じられます
特に注目すべきは、外村繁邸で展示されている「日本三大うちわ」の一つ、京うちわ・丸亀うちわ・房州うちわです
さらに、水に漬けることでひんやりとした涼感を得られる水うちわも展示されており、地元商家が集めた美人画や広告入りのうちわもあるのです
これらは、昭和の懐かしい風情を感じることができ、子どもから大人まで楽しめる内容になっています
また、壁に飾られた6色の麻布は、北川陽子さんの協力により実現しました
彼女は、地域の織物工場を改装して作った作家交流施設「ファブリカ村」を運営している方です
川島美子さんは「暑い夏が続くので、少しでも涼を感じてもらえれば」と語り、この展示会の受け入れを歓迎しています
展示は8月24日まで行われており、月曜日は休館日です
滋賀の魅力が詰まったこの展示をぜひ訪れてみてください!
なお、入場には料金が必要ですが、その充実した内容にはそれだけの価値があります
滋賀の文化や風情を感じて、生活にちょっとした涼を取り入れるヒントを見つけてみてはいかがでしょうか
水うちわとは、水に浸して使う特別なうちわで、気化熱で涼を感じることができます。熱い日中に水分が蒸発すると、その際に周囲の熱を奪い、体感温度を下げてくれるのです。実際、昔から日本では暑い夏を乗り切るために使われてきました。このような知恵は、地元の気候に適した生活の知恵とも言えるでしょう。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
- 麻布とは、麻という植物から作られる布のことで、通気性や吸湿性に優れています。夏の衣類やタオル、さらにはうちわの素材にも使われています。それぞれの家庭に合わせた伝統的な使い方があるのも特徴です。
- 近江商人とは、江戸時代に滋賀県近江地方で活躍した商人たちのことです。彼らは高い商才を持ち、全国にその名を知られる存在でした。特に質の良い商品を扱い、信頼を重要視してビジネスを展開しました。
- ファブリカ村とは、滋賀県内にある作家交流施設で、地元の織物工場を改装しているため、地域の文化やアートに触れながら、創作活動が行える場所です。若手作家たちの作品を見ることができるイベントも多く開催されています。
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