滋賀県東近江市では、地域の安全を守るために立ち上がった女性たちがいます
滋賀銀行桜川支店で働く女性たちが、男性の詐欺被害を未然に防ぎ、その功績が評価されました
実際にどういった経緯で事件が起き、どのように対応したのかを詳しく見ていきましょう
詐欺を疑い、冷静な判断で防ぐ
4月30日午後1時、滋賀銀行桜川支店の窓口で、アルバイトの寺澤知美さん(49歳)が50代の男性から「ATMで振り込もうとしたが、50万円以上は振り込めなかった」という申し出を受けました
一見、普通の振込のように見えますが、寺澤さんは話をよく確認することにしました
この時点で、男性の話が要領を得ず、何かおかしいと感じたのです
上司と連携し、すぐに対応
寺澤さんは、上司の足立睦月さん(59歳)と交代し、男性の話をさらに詳しく聞くことに
すると、男性は「個人の借り入れ」や「投資」という言葉を口にしました
これにより、二人は詐欺の可能性を疑いました
そして、寺澤さんと足立さんは、男性に振り込みを思いとどまらせ、その後すぐに滋賀県東近江署に通報しました
ロマンス詐欺とは?
実は、男性は「ロマンス詐欺」という手口に巻き込まれていたことが判明しました
ロマンス詐欺とは、親密な関係を装った詐欺師に騙され、金銭を要求される手口です
こうした詐欺は、心情的にも苦痛を伴うことが多く、被害を受けた側の精神的ダメージは計り知れません
感謝状が贈呈される
そして、感謝状が贈呈されたのは、6月3日のこと
寺澤さんは「お客さまの大切な資産が詐欺に遭わないように、これからも会話を大事にしたい」と強く話しました
また、足立さんも「詐欺が非常に多く、防止のための基本に即した取り組みを徹底したい」と意気込みを語りました
地域の皆さんも、こうした取り組みをぜひ見習ってほしいと思います
ロマンス詐欺とは、人間関係を利用して、愛情を持つ相手に金銭を騙し取る詐欺手口です。特に、ネットを通じて知り合った場合、被害者は相手に心を許してしまいがち。滋賀でも実際に増えてきているため、十分に注意が必要です。お金のトラブルは、感情的な痛手も多く、長引くこともあります。
- 詐欺とは、他人を騙すことによって不正に利益を得る犯罪のことです。例えば、金銭を騙し取ることを指し、総じて「詐欺は許されない犯罪」と認識されています。
- 銀行とは、個人や企業の貯金を管理し、貸し出しや振込などのお金に関するサービスを行う金融機関のことです。私たちの生活に欠かせない存在で、金融サービスが広がることで、経済が活性化します。
- 防止とは、何かが起きないようにあらかじめ対策を施すことです。詐欺などの犯罪を未然に防ぐためには、警戒心を持つことが重要です。地域での防止活動も大切です。
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