滋賀県の大津市にある「幸音湖(ゆきねこ)」では、琵琶湖の自然を感じられる素敵な楽器、よし笛が作られています
この笛を製作しているのは、76歳の石田かよさんです
彼女は、日本よし笛協会の認定製作者で、長年にわたって琵琶湖の恵みを大切にしながら活動されています
石田さんがよし笛と出会ったのは、実に25年前
近江八幡市のかわらミュージアムでのワークショップで、瓦粘土を使った笛作りを体験したことがきっかけでした
そこで、琵琶湖のヨシを使った笛が作れるのではと考えた彼女は、担当者に尋ねたところ、館長が実際に作っているとの返事が
館長は1998年に琵琶湖よし笛を考案し、日本よし笛協会を立ち上げた故・菊井了さんでした
彼から初めてよし笛を吹いてもらい、その音色に感動し、その場で笛を購入
結果的にサークル活動に参加することになったのです
2015年には、後継者を育成するためのよし笛作りの講座に参加し、3年後に菊井さんから製作者認定を受けました
現在は演奏活動を休止し、主によし笛の製作に専念しています
製作は手作業で、約10日かけて5本ずつ作るため、丁寧さが求められます
使用するヨシは近江八幡市の西の湖で採取される天然もの
彼女は、ピッチを調整しながら微調整を繰り返して作業に熱中しています
「一から作ったよし笛が人々に親しまれることに喜びを感じる
」と語る石田さん
彼女は、よし笛の音色を通じて、琵琶湖の自然の大切さを多くの人に感じてほしいと願っています
琵琶湖よし笛が末永く愛されることを願い、滋賀の文化を守り続けています
よし笛とは、琵琶湖のヨシを使った楽器で、特に滋賀の伝統工芸の一つとされています。ヨシは水辺に多く生えている植物で、強度が高く笛作りに最適です。よし笛の音色は、琵琶湖の自然の美しさを表現していると考えられており、地域文化の重要な象徴でもあります。石田さんのように、愛好者が増えることで、よし笛はさらに親しまれていくでしょう。
- よし笛とは、琵琶湖のヨシを使った笛で、滋賀の特産品の一つです。音色は非常に優美で、多くの人に親しまれています。
- 文化とは、人々が作るさまざまな価値観や習慣のことで、地域によってその内容は異なります。滋賀の文化は豊かな歴史を持っています。
- アトリエとは、芸術家や職人が制作活動を行うための作業場のことです。滋賀にも多くのアトリエがあります。
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