滋賀県では、日々の生活の中で家族の介護や世話をする「ヤングケアラー」と呼ばれる若者や子どもたちへの理解を深めるため、電子版のパンフレットを作成して公開しました
このパンフレットは、家族のために頑張る彼らが抱える問題や気持ちを知り、支援の手を差し伸べるための重要な一歩です
「ヤングケアラー」とは、日常的に家族の世話をしながら育っている子どもや若者のことを指しますが、彼らが抱える負担は時に大きく、学びや成長に影響を及ぼすことがあります
滋賀県が行った3年前の調査によると、590人が該当することが分かりましたが、驚くことに多くの人は自分がヤングケアラーである自覚がないのです
周囲も「お手伝い」と捉えてしまうため、彼らの苦しみを理解することが難しいのです
新たに公開されたパンフレットは、小学生向けと中高生向けの2種類が用意され、ホームページで簡単に見ることができます
この中では、クラスに1人か2人がヤングケアラーである可能性があることを伝え、例えば障害や病気の家族の代わりに家事を手伝ったり、日本語が話せない家族の通訳をしたりする具体的な事例を紹介しています
また、実際のヤングケアラーの声も掲載されています
「親やきょうだいが心配」とか、「『えらいね』と言われて嫌だった」という心の中の声を聞くことで、より彼らの立場を理解できるようになります
パンフレットでは「子どもには育つ権利や守られる権利があり、自分自身を大切にしてほしい」という強いメッセージもあり、相談窓口の連絡先も載せています
県子どもの育ち学び支援課は、「家族のために良いことをしていると思われがちで、問題を見逃してしまうケースも多いです
頼れる場所があることを知ってもらいたい」とコメントしています
「ヤングケアラー」という言葉は、家族の世話をする子どもや若者を指します。この言葉の背景には、家族のために頑張る彼らの姿があります。しかし、彼らが抱える負担は大きく、時には育ちや学業に影響を与えることも。滋賀県内でも590人が該当しており、多くは自らの状況に気づいていません。身近にいるヤングケアラーを理解し、支援することが大切です。
- ヤングケアラーとは、日常的に家族の世話や介護を行いながら育つ若者や子どもたちのことです。
- パンフレットとは、特定の情報をまとめた小冊子のことで、今回はヤングケアラーに関する情報が掲載されています。
- 支援課とは、特定の問題に対して支援や情報提供を行う行政の部署のことです。滋賀県でも子どもの育ちを支援するための課があります。
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