滋賀の生態系を支えるびわ湖の小さな生き物「ワムシ」

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滋賀県には、固有の魚や植物などがたくさん住んでいます

その中でも、びわ湖を支えている小さな存在、「ワムシ」について紹介します


この小さな生き物は、水中をクルクルと泳ぎますが、実は昆虫ではなく、小さな動物プランクトンです

体の大きさは、種類によって2ミリから0.004ミリほどで、目で見ることは難しいので、顕微鏡で観察することができます



「ワムシ」という名前の由来は、彼らの頭にある繊毛が、まるで車輪のように回転していることから来ています

琵琶湖博物館の鈴木隆仁学芸員によると、「ワムシは繊毛で水流をつくり、植物プランクトンを身体に引き寄せて食べる

繊毛の動きはとても美しく、見る人を飽きさせません」とのことです


このワムシは、世界中で2000種類以上が確認されていて、魚のエサとしても非常に重要な役割を果たしています

鈴木学芸員は「エサを食べ始めたばかりの小さな魚にとっては、ミジンコでは大きすぎて喉に詰まることがあるから、いろんなサイズのワムシがいることで、魚が無事に成長できる」と説明しています


目にはほとんど見えない小さな存在ですが、ワムシはびわ湖や私たちの生活を支える重要な生き物です

ピックアップ解説

「ワムシ」は小さな動物プランクトンで、多様な生態系を支える重要な生物です。滋賀にはワムシを観察できる場所が多く、教育の一環としても利用されています。子供たちが自然を学ぶ際の理想的な素材となっているおり、地域でもワムシの観察イベントが行われています。多様な生物と共に生きるびわ湖の魅力を知ることができる貴重な機会です。

キーワード解説

  • ワムシとは、動物プランクトンの一種で、非常に小さくて肉眼では見えないことが多い生き物です。水中で丸い形をした繊毛を使って泳ぎ、周囲の植物プランクトンを食べています。
  • プランクトンとは、水中に浮遊している生物のことで、植物プランクトンと動物プランクトンに分かれます。この小さな生物たちが、魚や他の生物のエサとなり、生態系の基本を形成しています。
  • 琵琶湖博物館とは、滋賀県にある博物館で、琵琶湖の生態系や歴史について学べる場所です。多様な展示や体験型のプログラムを通じて、訪れる人々に自然の大切さを伝えています。

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