滋賀県守山市には、弥生時代にさかのぼる重要な遺跡「下之郷遺跡」があります
この遺跡は、古代から米作りが盛んだった地域であったことを物語る数多くの遺物が見つかっています
最近、地元の小学生たちがこの遺跡で、古代から伝わる赤米の田植えを体験しました
地域の農家などで構成される団体は、毎年この遺跡の田んぼで古代米を育てる活動を行っています
今年も吉身小学校の5年生約110人を招いて、田植えが行われました
子どもたちは地元の方から苗の植え方を教えてもらい、田んぼに足を踏み入れました
田んぼにはロープが引かれ、その目印を頼りに、約10センチに成長した苗を丁寧に植える姿が印象的でした
参加した女子児童の一人は、「お米ができるまでのことが分かって良かったです
初めは泥だらけになってビックリしたけど楽しかったです」と感想を述べました
このような体験を通じて、子どもたちは古代の知恵や農業に対する理解を深めたことでしょう
また、今回植えた赤米は10月に収穫され、その後は学校の給食で食べられたり、もちつきをして味わったりする予定です
このような地元の伝統を引き継ぐ活動は、滋賀を更に盛り上げる素晴らしい取り組みですね
ピックアップ解説
滋賀の伝統的な赤米は、お米の古代品種の一つです。色の赤は栄養価の高さを示していて、普通のお米よりもビタミンや食物繊維が多く含まれています。滋賀では赤米を伝える活動が活発で、稲作文化を子どもたちに伝えています。
キーワード解説
- 赤米とは、古代から育てられているお米の一種で、赤い色が特徴です。栄養分が豊富で、滋賀では地域の伝統として大切にされています。
- 弥生時代とは、日本の歴史の中で紀元前300年頃から紀元後300年頃までの時期を指します。この時代は農耕文化が発展し、米作りが始まった重要な時期です。
- 下之郷遺跡とは、滋賀県守山市にある弥生時代の遺跡で、当時の生活様式や農業に関する貴重な遺物が発見されています。この遺跡は地域の歴史を知る上で重要な場所です。
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