滋賀県野洲市にある三上山で、江戸時代に開かれた妙見堂に関する特別展「三上山の妙見さん」が市歴史民俗博物館で開催されています
この展覧会では、昨年3月に廃寺となった妙見堂の資料が紹介されており、220年以上の歴史を有するこの場所についての深い理解を得ることができます
妙見堂は、三上藩の第4代藩主である遠藤胤冨(たねとみ)が1807年に築いたもので、北極星や北斗七星を神格化した妙見菩薩(ぼさつ)を祭っています
明治時代に入り、神仏分離の影響で名称が「妙見堂」に変更され、その後の管理は三上村に委託されました
古くから多くの人々が訪れ、特に初午の日には賑わいがありました
この特別展では、寄贈された資料が20点展示されており、その中には妙見宮創建時のものと考えられる「妙見大菩薩勧請(かんじょう)札」が含まれています
この札には、文化4年卯月11日の日付が墨書きされており、その貴重さを感じさせます
また、妙見堂の本尊である高さ6・5センチの妙見菩薩立像を収めた厨子(ずし)の内部には、遠藤氏の家紋である亀甲が描かれています
展示品の中には、「妙見宮」と書かれた江戸時代の扁額(へんがく)や、参詣道に宿屋や茶屋が描かれた明治中期の扇子の図柄「三上山妙見堂景観図」などもあります
今回の展示を通じて、歴史に触れることができるのが魅力です
博物館の学芸員である齋藤慶一さんは、「遠藤氏は関東を拠点にしていた千葉氏の一族で、妙見菩薩を守護神としていたことから、彼らが建立した理由がここにある」と話しています
本展は11日までの開催となっており、7日は休館日です
入館料が必要ですが、野洲市民は無料で楽しめるので、ぜひ一度訪れてみてください
妙見菩薩とは、北極星や北斗七星を神格化した仏様で、特に日本の信仰では「守護神」として大切にされています。多くの人々が参拝し、願い事をするために訪れる場所です。滋賀県の三上山にある妙見堂でも、多くの信者がこの菩薩を拝んできました。妙見堂の成立と共に、その信仰も地域に根付いていったと言われています。
- 妙見堂とは、滋賀県野洲市の三上山にある仏教の寺院で、妙見菩薩を祭っている場所です。江戸時代に創建され、地域の人々から信仰されてきました。
- 三上山とは、滋賀県野洲市に位置する山で、標高は約262メートルです。この山は自然豊かで、ハイキングや登山を楽しむ人々に人気があります。
- 野洲市民とは、滋賀県野洲市に住む人々のことを指します。市民には、地域のイベントや文化を支える重要な役割があります。
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