滋賀県は、米原市にある醒井養鱒場で、飼育していた約1万尾のイワナの稚魚が死んでしまい、さらにその中の一部で特定疾病「レッドマウス病」の陽性が確認されたと発表しました
この病気が国内で確認されたのは2例目です
感染拡大を防ぐため、同じ水槽で飼育していた約34万尾の魚も全て殺処分されました
レッドマウス病とは、サケ科の魚がかかる細菌性の病気で、感染すると口の周りが赤くなり、最終的には死んでしまうことがあります
この病気は人には感染しないため、仮に感染した魚を食べても心配はありません
県によれば、5月20日ごろからイワナの稚魚が次々と死んでいるのが発見され、今月10日に水産試験場で行われた簡易検査の結果、レッドマウス病の疑いが出ました
国の専門機関による診断で、20日に陽性が確認されました
しかし、感染の原因についてはまだわかっていないとのことです
県は、感染が疑われた10日にはすぐに出荷停止の措置を取りました
それ以前に約200尾が外部に出荷されていましたが、発症は確認されていないため、今のところ影響はないとされています
県は飼育している水槽や器具の消毒を徹底し、国の指導に従って感染症の広がりを防ぐよう努めるとしています
このレッドマウス病は2015年に石川県の養魚場でサケの稚魚に確認されて以来、今回が2回目の発生です
特定疾病は持続的養殖生産確保法に基づいて指定されるもので、発生が確認されていないか、部分的にしか発生しない病気であり、もし広がると大きな損害を引き起こす可能性がある重大な病気です
レッドマウス病は、サケ科の魚がかかる細菌性の病気です。感染すると、一番最初に口の周りが赤くなり、すぐに死んでしまいます。病気の名前の由来はこの赤い症状から来ており、魚にとっては非常に危険な病気です。人間には感染しないため、安心して食べても大丈夫ですが、魚の養殖業にとっては大問題です。滋賀県では、この病気を防ぐために、飼育環境や器具の消毒が求められています。特に予防が重要で、早期発見と対策が不可欠です。
- レッドマウス病とは、サケ科の魚がかかる細菌性の病気で、感染すると口の周りが赤くなり、最終的には死に至ります。特に養殖業においては大きな損失につながる恐れがあります。
- 飼育環境とは、魚が成長するために必要な水槽や水質、温度などの条件を指します。適切な環境を整えることで、健康な魚を育てることが可能になります。
- 特定疾病とは、持続的養殖生産確保法に基づき、農業や漁業において発生するリスクが高い感染症のことです。これらの病気が広がると、養殖業に大きな損害を与えるため、特別な管理が求められます。
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