滋賀県近江八幡市に位置する安土城考古博物館では、廃城となった安土城の歴史を学べる展示会が開催中です
この展示会では、1940年から続けられている発掘調査の成果や、安土城に関する古い文書など、約500点の貴重な展示物が訪問者を迎えています
特に注目すべきは天主跡から出土した約300点の瓦で、中でも美しい金箔が残る丸瓦の存在です
これらの瓦の赤茶色の色味については、元々その色だったのか、それとも火災によってその色になったのか、専門家の間でも意見が分かれています
さらに、天主への大手道の発掘調査では笏谷石と呼ばれる福井県産の石が発見されました
この石は、家臣であった柴田勝家から贈られたものであり、当時の安土城の勢力を伺い知ることができます
また、「八幡山下町中掟書」という信長の死後に築かれた城の関連文書も展示されており、安土から近江八幡への城下町の移行についての重要な情報が記されています
この文書は国の重要文化財にも指定されています
佐藤佑樹学芸員は「安土城の歴史と言えば信長の時代に焦点が当たりがちですが、信長の後の安土城についてもぜひ知っていただきたい」とコメントしています
この興味深い展示会は、今月の6月15日まで開催されていますので、ぜひ足を運んでその魅力を体験してみてください!
安土城は岐阜県の大名、織田信長が築いた城として有名です。信長の時代の安土城は、戦国時代の日本で最も豪華な城として知られていました。しかし、信長の死後、安土城は廃城となり、その後の歴史はあまり知られていません。展覧会では、その廃城後の歴史にも焦点が当てられています。例えば、発掘調査で出土した瓦は、色の変化に関してさまざまな意見があり、そこからも当時の城について多くのことが学べます。そういった歴史は、私たち滋賀の誇りとも言えます。
- 笏谷石は福井県から採掘される石材で、主に建築や石垣に使われています。非常に丈夫で、長い歴史にわたって重宝されています。
- 古文書とは、昔の人々が書いた文書のことです。歴史的な情報や文化を知るために、とても重要な資料となっています。
- 考古学とは、古代の遺物や遺跡を調査して、過去の人々の生活や文化を研究する学問です。
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