大津市から京都市へ向かう古道「如意越(にょいごえ)」では、地域の安全を考える市民グループ「oh!讃山(さんさん)クラブ」が面白い取り組みを行っています
このグループは、炊飯器の内釜を使ってクマよけの鐘を制作し、大津市の長等(ながら)山周辺の3カ所に設置しました
この鐘は特に一人で山を歩く時に鳴らすことで、訪れる人々が安全に注意を払えるようにしているのです
長等山は大津市の中心から近く、桜の名所としても知られています
昨年秋には、このエリアでクマの目撃情報が多く寄せられたことから、同グループはこのクマよけの鐘の製作を決定しました
最初は一斗缶を考えていましたが、山上まで運ぶのが大変なことから、内釜を選びました
内釜を叩くためのすりこぎは、100円均一のお店で手に入れたという話です
この鐘は4月20日に設置され、70代のメンバー約10人が一緒に山を登り、しっかりと設置作業を行ったそうです
鐘を叩くと「カーン」と良い音が周囲に響き渡ります
この鐘の設置を行った岡本淺次郎さん(80)は、「地球温暖化によってクマの冬眠期間が短くなっているかもしれない」と懸念しています
また、最近は長浜市でクマが住宅街に出没した事件もあり、クマと人間の共存がますます重要になってきています
彼は、「鐘を鳴らしながらハイキングを楽しむことで、人間とクマが共に安心して過ごせる環境が整うことを願っています」と考えています
自然と共生することが求められる時代、滋賀県の美しい自然を大切にしていきたいですね
鐘を鳴らすことでクマよけの効果が期待されています。実際、クマが近づいてくると、音の刺激で驚いて逃げることが多いとされています。この取り組みを通じて、地域の安全が保たれるだけでなく、地域住民も登山を楽しむことができるのです。しっかりとした管理と共存の知恵が求められる時代になっていますね。
- クマとは、肉食性の哺乳類で、非常に力強い体を持つ動物です。野生のクマは日本では主に本州や四国の山間部に生息しています。
- 古道とは、昔から人々が通っていた道のことです。滋賀県にも多くの歴史ある古道が存在し、観光や散策に訪れる人が多いです。
- ハイキングとは、自然の中を歩くことを楽しむレクリエーションです。運動不足解消やストレス解消に効果があります。
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